著作権に関する4つの注意点|印刷物の質を高めるための企業取り組み

豆知識

こんにちは! コスモプリンツです。

みなさんは普段、著作権というものをどのくらい意識されていますか?
今回は、印刷物を作成する上で重要な「著作権」についてご紹介します!

著作権は、制作者が創作物を作った時点で自動的に発生します。つまり、自分がデザインしたものや写真などは、自分自身の著作物として守ることができます。
仮に他人が勝手に使用した場合は著作権侵害となり、法的問題に発展する可能性があります。

そこで今回は、印刷物やデザイン物を作成する上での「著作権に関する注意点」をまとめてみました!

著作権に関する4つの注意点

他人の作品を無断で使用しない

印刷物に使用する画像やデザインには著作権が存在するため、他人が作った作品を無断使用すると著作権侵害になります。自分が使用する素材は必ず著作権の所在と使用条件を確認しましょう。

注意するべき対象として、以下のようなものがあげられます。

  1. 文字・文章・音楽・映像・写真・イラスト・デザイン・映画・演劇・ダンス・美術作品・建築物などの芸術作品
  2. コンピュータプログラムやデータベースなどの著作物
  3. 講義や講演などの言語表現による著作物
  4. 研究・学術的な著作物
  5. 商標、意匠権、特許権などの知的財産権

中でも、写真やイラストは著作権の対象として広く知られています。また、本や書籍に掲載されているものだけでなく、インターネット上のコンテンツも著作権の対象となるため注意が必要です。

フリー素材を使用する

ネット上には、無料で使うことのできるフリー素材が多数アップロードされています。これらの多くは使用に制限がなく、制作者に許可を求める必要がありません。
ただし、フリー素材をダウンロードできるサイトによっては独自の規約があるため、使用する際はそれらをよく確認した上で使用しましょう。

■フリー素材がダウンロードできるサイト(一例)
いらすとや

イラストAC
写真AC
手軽なイラストや写真がダウンロードできるサイトです。

有料素材を購入する

素材を購入することで使用の権利を得ることができます。購入しないまま無断使用した場合、権利所有者から訴訟や賠償請求を受ける場合があります。
また、制作者ごとに利用できる範囲を細かく定めている場合もあるため、使用する際はそれらをよく確認した上で使用しましょう。(下記の『利用許諾契約を守る』も参照のこと)

■有料素材が購入できるサイト(一例)
PIXTA(ピクスタ)
Shutterstock(シャッターストック)
高品質な写真やイラスト、最近では動画や音楽素材も販売されています。

利用許諾契約を守る

制作者がいるデザインを使用する際は、利用許諾契約を結ぶことがあります。これは使用する範囲や期間、使用料金などを取り決めた契約書です。契約書には必ず守るべきルールが書かれているため、契約内容を理解し厳守するようにしましょう。

その素材、「商用利用」できる?

企業として印刷物を作成する場合、必ず「商用利用」が可能とされているものを使用してください。中には「個人利用」のみを許可しているものもあるため、使用する際には注意が必要です。誤ってそれらの条件を破り、商用利用してしまった場合も著作権の侵害となります。
なお利用許諾を得る際も、商用利用することを必ず伝える必要があります。

商用利用とは?
製品やサービスを提供して収益を得る目的での利用、つまりビジネス目的で使用されることを意味します。例えば、商品を販売するために製品写真をWEBサイトに掲載することや、商標を使用して商品やサービスを宣伝することなどが商用利用にあたります。

なお、印刷会社を通して印刷物・デザイン物を作成する場合は作成した印刷物の販売の有無に関わらず、「商用利用」となります。

著作権侵害の事例

では実際の著作権侵害には、どういったものがあるのでしょうか?
いくつかの種類をご紹介します。

  1. 著作物の無断複製
    ・ある人物が撮影した写真を、他の人が無断でコピーして自分のブログに掲載した
    ・ある芸術家の作品を無断で複製して販売した
  2. 著作物の無断使用
    ・ある音楽家が作曲した曲を、他の人が無断でカバーして販売
    ・あるイラストレーターが描いたイラストを、他の人が無断で使用して自分のWEBサイトや広告などに掲載した
  3. 著作物の改変
    ・ある作家が執筆した小説を、他の人が無断で改変して自分のブログに掲載した
    ・あるフォトグラファーが撮影した写真を、無断で加工して自分のポートフォリオに掲載した

以上にあるような無許可での複製、使用、改変が禁じられています。
以前話題となった「漫画村」などの海賊版サイトも、著作物の無断使用の観点から違法行為とされています。

自分で作成したものであれば制約はない

自分で作成した文章やイラスト、画像、グラフ、写真であれば、使用する上で制約はありません。
ただし、それらを作成する段階において引用の範疇を超える・無許可のものを使用または撮影するなどの権利侵害をしないようにする意識は必要です。

さいごに

以上が「著作権に関する4つの注意点」についてでした!

著作権は制作者の権利を尊重し、法的な問題を回避するためにしっかりと理解し守る必要があります。企業が著作権を意識し法律を守ることは、印刷物・デザイン物の品質・信頼性向上に繋がり、それは企業の社会的な信頼や評価の向上にも影響を及ぼします。

逆に著作権を軽視している企業は不信感を抱かれたり非難を受けるなど、社会的信頼を失う可能性があります。
「どうせバレないから」「問題にはならないだろうから」と軽い気持ちで考えず、十分に注意しましょう!

弊社ではお客様が安心して印刷物を作成できるよう、日頃から細かな点を確認させていただいております。印刷物やデザイン物の作成において何か不安なことがあれば、小さなことでもお気軽にご相談ください。
またイラストや文章、写真の作成は弊社でも一部承っております。印刷物とあわせてご依頼いただくことも可能ですのでぜひご相談ください。

印刷のお見積りやご質問などありましたら、お電話又は、お問い合わせフォームよりお気軽にご連絡ください。

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著作権|文化庁
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