こんにちは! コスモプリンツです。
今回のブログでは、印刷会社やデザイン業界に欠かせない、『校正・校閲』の仕事についてご紹介したいと思います!
みなさんの中には、校正や校閲という言葉に聞き慣れない方も多いのではないでしょうか?
実は今このブログを書いている中の人も、コスモプリンツに入社するまでは馴染みのない言葉でした。
専門性が高そうな校正・校閲という仕事が一体どんな仕事なのか、どう重要なのか?をわかりやすく解説していきたいと思います。
校正・校閲とは
校正とは
「校正(こうせい)」は、文字や文章を見比べ、誤りを正すことです。
印刷会社で言えば、お客様からお預かりした原稿と、それを元に編集した印刷物に違いがないかを見つけること。いわば答え合わせのようなこの作業を、印刷業界では校正と呼んでいます。
校閲とは
「校閲(こうえつ)」は、原稿にある文章を読み込み、誤りを正すことです。
こちらは原稿自体を読み込み、その意味や内容に誤字や矛盾がないかを確認します。これを「素読み」と言い、その他にも「事実確認」という作業ではさらに掘り下げ、原稿に書かれていること(固有名詞やデータ、地名や人名など)が正しいのかを調べて確認します。
校正と校閲の違い
校正と校閲、2つの違いをまとめると下記のとおりになります。
- 校正 = 原稿の通りになっているか確認する
- 校閲 = 原稿自体に誤りがないか確認する
校正は原稿という明確な答えがあるのに対し、校閲は原稿自体の正誤を辞書や資料で確認する作業が含まれます。
よほど専門性の高い内容でない限りは、辞書や資料をもとに出来る限りの確認を行います。
字は似ていますが、こうして比べるとその意味や作業の範囲が全然違うことがわかりますね!
校正記号のご紹介
校正を書き込む際は、それぞれ意味が定められた記号を使用します。(校正・校閲を知らないという方でも、この赤字と記号はもしかしたら見たことがあるかもしれません。)
そんな校正記号の中でも、特に使用頻度が多い記号の一部を紹介します。
このような校正記号は、修正指示を正確に作業者に伝えるため、JIS(日本産業規格/旧:日本工業規格)によって規定されています。
校正記号を使う事で、他社の編集者に修正指示を出しても同じ内容が伝わるため、校正時の間違いや見落としを減らすことができます。
コスモプリンツの「校正室」
コスモプリンツの制作部門には「校正室」というチームがあります。
この校正室では、自社で編集しているほぼ全ての印刷物の校正・校閲作業を行っています。
弊社は幅広い印刷物やデザインを承っています。その種類は小さい名刺から、分厚いカタログ、文集、大きな看板までホント〜〜〜に様々!
(どのくらい様々かというと、こちらの「サービス一覧|コスモプリンツ株式会社」をご覧ください)
多岐にわたる編集物の一字一句を確認し、間違いがないかをチェックしているチーム……
それが校正室です!
もちろん、営業やデザイナー、オペレーターは間違いがないよう常に気を配って確認しておりますが、やはり人間なのでケアレスミスが起きてしまう場合があります。
そんな作業者のミスをカバーするのが校正室です。
間違いを発見してくれる校正室は、社内外から感謝されることが多くあります。中の人も編集担当時に何度助けられたかわかりません。
そんな縁の下の力持ちのような存在でもあるんです。
校正室からの指摘例(一部)
- 誤字脱字、誤用
- 漢字の変換ミス、英単語のスペルミス
- 旧漢字、俗字
- 二重敬語、「てにをは」
- 「です・ます調」「だ・である調」
- 表記揺れ
- 各種ルールに則った表記
- その他、気付いたことなんでも
実際にあったヒヤリハット
- 「電話番号が間違っており、間違い電話が殺到してしまうところだった!」
- 「住所が間違っており、訪れたお客様を迷わせてしまうところだった!」
- 「チラシの価格が一桁違っており、チラシを見たお客様にご迷惑をかけるところだった!」
- 「人名が間違っており、大切なクライアントの信用を損なうところだった!」
- 「最近表記が変わった名称が古いままになっており、誤表記になってしまうところだった!」
- 「古い地名の正式名称が、実は旧漢字が正しかった!」
- 「間取りの単位が間違っており、お客様にご迷惑をかけるところだった!」
などなど…
さいごに
このように「校正・校閲」は、特に印刷会社にとってなくてはならない仕事です。
印刷物の間違いを未然に防ぎトラブルやミスを回避することは、コスモプリンツに発注していただいたお客様の満足度だけでなく、その先のエンドユーザーへの貢献にも繋がります。
普段外側からは見えづらい部分でも、こうしてお客様のために各部門の各チームが案件に取り組んでおります。
印刷のお見積りやご質問などありましたら、お電話又は、お問い合わせフォームよりお気軽にご連絡ください。