環境に配慮したベジタブルインキ(植物油インキ)

SDGs

SDGsの認知が広がり、環境問題への取り組む企業が増える中、印刷会社が取り組んでいるエシカルな活動の「ベジタブルオイルインキ」についてご紹介します。

※SDGsに関しての詳細は、過去の記事をご覧ください。

ベジタブルオイルインキとは

ベジタブルオイルインキとは名前の通り、植物油を含有させたインキのことです。

ここで言う植物油は再生産可能な大豆油、ヤシ油、パーム油、亜麻仁油、桐油等植物由来の油と、それらを主体した廃食用油等をリサイクルした「再生油」の事を指します。

以前は石油系の溶剤が使用されておりましたが、植物油に置き換えることでゴミとして埋め立て処分をしても油分が地中で分解されやすくなったり、印刷工程で作業者の健康を害する恐れがある揮発性有機化合物(VOC)の使用量が減らせるなど、環境負荷の軽減につながります。

では、なぜインキに油が必要なのでしょうか?
それはオフセット印刷という印刷方法に関係性があります。

オフセット印刷とは

オフセット印刷とは水と油の反発性を利用して印刷する方式で、一般的な印刷方式と言うと、このオフセット印刷を指すことが多いぐらいメジャーです。

インクジェット印刷のように、インクを直接紙に吹きかけるのでなく、版につけたインキをゴムでできた「ブランケット」というローラーに転写(オフ)し、さらに「ブランケット」を用紙に押し当てる(セット)ことによって印刷を行います。

文章で説明すると何のとこだかさっぱり分からないと思いますので、オフセット印刷の仕組みをイラストで作成しました。

オフセット印刷の仕組み

このように、版と紙が直接触れないため、ご家庭のインクジェットプリンターと比較した場合、より鮮明な仕上がりで、より大部数の印刷に向いています。

ここまでの内容を簡単にまとめますと

  • 高品質の印刷物を大量に刷るオフセット印刷では、インクに油が必要
  • 必要な油を植物油に置き換えることで、地球への環境負荷低減につながる

ということになります。

印刷会社としての取り組み

印刷業界は印刷の際に生じる環境負荷を軽減できるよう、様々な活動に業界全体で取り組んできました。

コスモプリンツでも今回紹介したベジタブルインキ以外にも、再生紙やサステナブルペーパーを印刷用紙として積極的に取り入れたり以前紹介したケミカルレスなCTPへ切り替えるなど環境への配慮に取り組んでおります。

また、コスモプリンツは印刷インキ工業連合会「ベジタブルオイルインキマーク」の使用認可を取得しています。

印刷のご発注に際してこのマークを印刷物に表記できますので、環境に配慮していることをアピールできます。
今回の記事で「ベジタブルオイルインキ」の趣旨に興味を持たれた方は、是非お問い合わせください。

印刷のお見積りやご質問などありましたら、お電話又は、お問い合わせフォームよりお気軽にご連絡ください。


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